これまでの記事では、
AIに自分の仕事を知ってもらう
というところまで進んできました。
自分が何をしているのか。
誰がお客様なのか。
何を大切にしているのか。
何をしたくないのか。
こうしたことをAIに伝えると、少しずつ自分に合った相談がしやすくなります。
では、次の一歩です。
今回はAIに、
「あなたには、この仕事を担当してほしい」
と役割を持ってもらいます。
難しい設定は必要ありません。
まずは一つ、AIに仕事を任せる感覚を体験してみましょう。
何でも相談できるAIは便利。でも少し広すぎる
ChatGPTには、本当にいろいろなことを相談できます。
文章を書く。
調べる。
アイデアを出す。
数字を整理する。
SNSを考える。
仕事の相談をする。
便利なのですが、私は仕事で使っているうちに、
「何でもできる」からこそ、役割を決めた方が相談しやすい
と感じるようになりました。
たとえば会社でも、
営業。
企画。
広報。
経理。
それぞれ担当がありますよね。
小さな事業や一人仕事では、その全部を一人で担当していることも珍しくありません。
だったら、その一部を考えるときに、
AIにも担当を持ってもらったら?
というのが今回の考え方です。
たとえば「発信担当AI」を作ってみる
今回は分かりやすく、
発信担当
を例にしてみます。
ChatGPTに、
「Instagramの投稿を考えて」
とお願いするだけでも、文章は作ってくれます。
でも今回は、少し変えます。
たとえば、
「これから私の発信担当として、Instagramやブログについて一緒に考えてください。すぐに文章を完成させるのではなく、何を伝えたいのか分からないときは、私に質問しながら整理してください。」
と伝えてみます。
これだけでも、
「文章を作るAI」
から、
「発信を一緒に考えるAI」
へ役割が少し変わります。
「作って」から「一緒に考えて」へ
私はここを大切にしています。
たとえば、
「明日のInstagramを作って」
だけなら、AIはすぐ文章を作ろうとします。
でも発信担当として、
「明日のInstagram、何を投稿したらいいと思う?」
と相談する。
すると、
最近紹介した商品は?
今、一番知ってもらいたいものは?
最近お客様から聞かれたことは?
今回の目的は販売?認知?
など、考える材料を出してもらえます。
そこから、
「そういえば、昨日こんなことがあった」
と自分が話す。
AIが、
「それなら、その出来事を投稿にしてみるのはどうですか?」
と返す。
さらに自分が、
「でも今日は売り込みっぽくしたくない」
と伝える。
また一緒に考える。
こうなると、
AIに文章を作らせているだけではありません。
自分も考えながら、AIと一緒に発信を作っています。
「役割」を決めると、必要な情報も見えてくる
発信担当AIなら、
どんな商品を扱っている?
誰に届けたい?
どんな世界観?
どんな文章が好き?
SNSを何のために使っている?
どんな売り方はしたくない?
こうした情報が必要になります。
一方で、商品企画担当AI
なら、必要な情報は少し変わります。
今の商品。
価格。
お客様。
売れたもの。
売れなかったもの。
材料費。
制作時間。
これから作りたいもの。
などが必要になるかもしれません。
つまり、
AIの役割を決めると、「AIに何を知ってもらえばいいのか」も見えてくる。
ここが面白いところです。
最初から「何でもできるAI」を作らなくていい
自分専用AIを作ろうとすると、
「仕事を全部理解してくれる完璧なAIを作らなきゃ」
と思ってしまうかもしれません。
でも私は、最初からそこまでしなくてもいいと思っています。
まずは、
一つだけ担当を決める。
たとえば、
発信担当AI
Instagramやブログを一緒に考える。
商品企画AI
新商品やサービスを一緒に考える。
思考整理AI
頭の中がまとまらないときに質問して整理する。
リサーチAI
調べたいことを整理して、情報収集を手伝う。
こんなところから始められます。
一つ使ってみて、
「これは便利」
と思ったら、次を考える。
AIも、一気に増やす必要はありません。
役割を与えるだけでは、まだ「自分専用」ではない
ここは大切です。
AIに、
「あなたは私の発信担当です」
と言っただけで、完全な自分専用AIになるわけではありません。
なぜなら、まだAIは、
あなたが何を大切にしているのか。
どんな判断をしてほしいのか。
何を勝手に決めてはいけないのか。
分からないときは質問するのか。
どこで人間に確認するのか。
といったところまで十分に理解していないからです。
だから、
役割を与えることは「完成」ではなく、育て始める一歩。
私はそう考えています。
AIにも「勝手に決めない」を教えていい
たとえば発信担当AIなら、
「分からないことがあれば、勝手に設定を作らず私に質問してください」
と伝えることもできます。
これ、結構大切です。
AIは、情報が足りなくてもそれらしい答えを作ることがあります。
だから、
分からないなら聞いて。
と最初から伝えておく。
人と仕事をするときでも、
分からないことを勝手に判断されるより、
「ここはどうしますか?」
と確認してもらった方が安心ですよね。
AIも同じです。
AIに仕事を任せても、最後に確認するのは人
AIに役割を与えると便利になります。
でも、
「担当にしたから、あとは全部よろしく」にはしません。
発信担当AIが作った文章なら、公開前に自分で読む。
商品企画AIが提案した商品なら、本当に作るかは自分で考える。
リサーチを任せたなら、重要な数字や制度、固有名詞などは必要に応じて一次情報を確認する。
AIに任せる仕事が増えるほど、
「どこで人が確認するのか」
も一緒に考える。
これは、このシリーズを通して大切にしたいことです。
今日、自分のAIに一つだけ担当を渡してみよう
では、実際にやってみましょう。
今使っているChatGPTなどのAIに、
一つだけ担当してほしい仕事
を考えてみてください。
そして、たとえばこう伝えます。
「これから私の○○担当として、一緒に仕事を考えてください。情報が足りないときは勝手に決めず、私に質問してください。」
○○には、
発信。
商品企画。
ブログ。
思考整理。
など、自分が手伝ってほしい仕事を入れます。
これだけで大丈夫です。
そして、実際に一つ相談してみる。
完璧な答えが出なくても大丈夫。
「ちょっと違う」
と思ったら、
「私はこう考えているよ」と伝えてください。
そのやり取りそのものが、自分専用AIを育てていく材料になります。
「担当」ができたら、次に必要になるもの
ここまでで、AIに自分のことを教える。
そして、AIに役割を与える。
というところまで来ました。
すると次に、こんな疑問が出てきます。
「これって、最近よく聞くAIエージェントとは違うの?」
ここ、ちょっと気になりますよね。
実はこれまで一緒にやってきた、
自分を知ってもらう
役割を与える
仕事を任せる
という考え方は、
この先のAIエージェントにつながっていきます。
ただし、
「役割を設定したChatGPT=AIエージェント」
と単純に同じものではありません。
では、何が違うのでしょうか。
そして、どこからAIエージェントと呼べるのでしょうか。
次回は、いよいよ「AIエージェントとは何?」を初心者向けにやさしく解説します。
難しい専門用語から始めません。
ここまで一緒に育ててきたAIを見ながら、
「あ、だからAIエージェントにつながるのか」
と分かるところまで進んでみましょう。
自分専用AIを完成させたい方へ
この無料シリーズでは、
AIと相談するところから、
自分を知ってもらい、
役割を持たせるところまで、
一つずつ紹介しています。
この先、
仕事。
お客様。
価値観。
判断基準。
AIの役割。
してほしくないこと。
人に確認してほしいこと。
などを順番に整理し、
「私の仕事を分かってくれるAI」を一体完成させる実践ワーク
も用意していきます。
自分の仕事に合わせて一緒に設計したい方へ
「どの仕事をAIに任せればいいか分からない」
「自分の価値観や判断基準をうまく言葉にできない」
「汎用的なAIではなく、自分の仕事に合わせて設計したい」
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AIを導入することを目的にするのではなく、
あなたの仕事の中で、AIに何を任せると役に立つのか。
そこから一緒に考えていきます。
一人で考え続けなくて大丈夫です。
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